ニュージーランドの私立の全寮制学校への留学
小学2年生の頃、当時の学校の担任の先生から、息子は計算や作文が苦手なようだと指摘を受けました。もちろん気にはなりましたが、まだ小学校低学年の男の子だということもあったので、さほど心配していませんでした。しかし進級して3年生になると毎朝腹痛を訴えるようになり、とうとう小腸・大腸炎で入院してしまいました。暫くすると病状は回復しましたが、そこから息子は不登校状態になりました。
その後、フリースクールに通いながら私立の小学校の編入試験を受験・合格し、5年生の秋からその学校に通い始めました。以前から教育理念や学習環境に共感を抱いていた学校で、息子も毎日楽しそうに登校できるようになってひとまず安心していたところ、「算数が難しいんだよね」「勉強したところを忘れてしまうんだ」と息子が私によく言うことに気が付きました。
3年生の頃からお世話になっていた家庭教師の先生に相談したところ、軽度の学習障害なのではないかと言われました。
初めて耳にする”学習障害”という言葉。自分なりに書籍やインターネットでどういった障害なのかを調べ、専門の病院や教育機関に問い合わせてみました。しかし、病院では検査まで数か月待ちだと言われ、教育機関では養護学校を勧められ…と、出口の見えないトンネルに入り込んでしまったような心地でした。
その中で伺ったとあるスクールで、海外では学習障害についての研究が進んでいると聞き、指導内容やサポート体制が確立されている海外の学校へ留学するという選択肢を教えて頂きました。当時は関心こそは持ったものの、義務教育期間だということもあり決断し兼ねていました。
以降、留学も視野に入れて考えていたところ、加藤永江教育研究所のHPを見、問い合わせさせて頂きました。加藤先生からは”医療面においての学習障害についての見解”と”教育面においてのサポートの重要性”を双方からの視点で丁寧に説明して頂けました。たくさんの方の著書やお話を伺いましたが、説明が非常に建設的かつ体系的でしたので、加藤先生の元から息子を留学させることを決めました。
決断はしたものの、まだ幼い息子を単身で海外に送り出すことに周囲の多くは賛成しませんでした。私自身も息子も不安はありましたが、留学後の息子の成長を見ると、今は留学させて良かったと思っています。
学校や加藤先生から息子が自信を持って色々なことに挑戦している様子を聞き、親としてとても嬉しいです。”フットサルやテニスを頑張っている”、”成績優秀者として表彰された”など、楽しく学校生活を送っていると息子も連絡をしてきてくれます。
また、現在受けているESLクラスの授業も必要なくなると学校の先生からおっしゃって頂き、中学生の吸収力の素晴らしさに驚くばかりです。
加藤先生は同じ母親という立場から私にとって良き理解者であると同時に、ご自身も中学生時代から留学されていたということで、息子の良き理解者でもあります。先生に初めてお会いした日からあっという間に2年が経とうとしています。色々と起きますが、苦楽あわせて人生なんだなぁと感じる今日この頃です。