社団法人加藤永江教育研究所ではアカデミックコース(進学校)と発達障害児の為のボーディングスクールという稀な対極した海外ボーディングスクールの支援を行っている機関です。

今回は同じ学年で1人は限りなく学習障害のグレーゾーンだった、S君とADHDと診断したA君のお話しです。当時2人共小学校6年生の時に各保護者の方が疲弊した様子で当研究所にお見えになりました。

S君のお母様から借りた学校のノートを見ると。。もう記号にしか読めない状態で平仮名も読めません。家庭教師の方からもお手紙を貰い、その手紙には学習障害の可能性大と書かれていたのを覚えています。当時のS君にはもちろん自己肯定できる材料なしで「自分は何もできない」の言葉の繰り返しです。ですが私は確かにS君の字は読めるものではありませんし、殴り書き状態でしたが書字表出障害は否定しました。

ご家庭の環境もS君にとっては辛いものだったと思います。勉強ができないと、とても高圧的にお父様から叱られ、過敏性胃腸炎で入院したり、過呼吸になったりと、S君にとっては辛い時期だったと思います。当時S君にとっては自宅での居場所もなく保護者の方にとってはS君は「学習障害」だから出来ない。という理由付けが欲しかったのだと思います。逆に私は心因性を疑い、褒めながら伸ばしてくれるイギリスのボーディングスクールを勧めました。後からお母様から聞いたのですが周りは「中学生1年から海外留学なんてとんでもない」と猛反対されたそうですが、お母様の意思は強く他のご家族の反対を押し切ってイギリス留学をすることになりました。それから6年の年月が経ち、S君は見事に日本の某国立大学の経済学部に合格しました。しかも難しいIB,国際バカロレアの成績も優秀でした。

一方A君も当時小学6年生でしたが学校での行動に多々問題があり、検査をするまでもなくADHDとわかるお子さんでした。WISC検査も実施し、検査結果でもADHD特有の指標でした。そして、ADHDのお子さんであっても差別なし、そしてA君の個性とも呼べる障害を行かせてくれる学校を選び、2人は全く別の理由でイギリス留学することになりました。A君の話は、聞く相手にとっては蚊を掴む様な感覚で聞かないと何を言ってるのか理解できません。もしくは聞く側が想像するしかありません。日本では「ただの煩い生徒、迷惑な生徒」の対象です。衝動も激しい部類でした。ですが、イギリスではそんな個性を持つA君をユニークな生徒さんとして捉え今でも武勇伝になっています。

ADHDを持つお子さんは環境によって非行に走ります。A君はイギリス留学から1年ほどは帰国するたび、空のスーツケースを持って帰ってきて、当研究所にくれば弾丸トークが始まるお子さんでした。お母様もA君の個性を理解し始め、会話も厳しいものから和やかになって来ました。A君はADHDという個性はあれど知能指数は決して低いものではなく、今でも当時の名残りは多少残るもののイギリスでも有名な大学の経済学部に進学予定です。決して全てのお子さんがS君、A君の様になるとは約束出来ません。ですが、環境と教育の指導法によって、こんなにも変わるという事例です。因みに筆者の場合は↓をお読みになって頂ければ御理解頂けるかも知れないです。発達障害の障害という用語は余りすきではありません。

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