今回は主に自閉スペクトラムのお子さんやADHDのお子さんのパニックを回避しようとするものです。特に自閉スペクトラムのお子さんはこだわりが強いかと存じます。双方の障害を持ったお子さんたちに効果的なサポートの一例を記載致します。①ご本人の感覚過敏の傾向を理解しておくことです。例えば消防車の音や犬が吠えるのを嫌うなどです。②それによって感覚過敏を引き起こす原因を作らなくても良くなります。発達障碍児は抱えるものは其々違いますが共通項が1点あり、それは「ストレス耐性に極端に弱い事です。定型児のおよそ半分だとご理解ください。話を戻します。ADHDのお子さんでも自閉スペクトラムのお子さんでも「変化」を嫌います。小学校高学年にもなってくると、その抵抗感がより激しいものとなり、ご家族の誰かを傷ついてしまう場合もあり、また低学年であれば道端でドタバタ騒ぐなどの行動を取ります。よって状況や物事の変化に敏感なお子さんには、可能な限り変化、例えば病院の受診日の変更などには気をつけてあげたいと思います。これが③となります。ではどのようにすれば良いでしょう?お子さんの特有のこだわりがある場合は、そのこだわりを尊重してあげて下さい。またパニックが起きてしまったらクールダウン(落ち着かせること)させて下さい。中学生ともなると思春期に入り、友人関係のもつれや、初めての男女の交際で振られてしまったりと誰でも落ち込みます。ですが発達障碍児の場合で怖いのは「自傷行為」にはしってしまうことです。特に女子学生に認められています。毎日一緒に生活をしてれば内容はともかく、「あれ?何かおかしい」と気づくはずです。必ずご家庭内で保護をして欲しいと思います。総論から言うと「刺激」をあまり与えない配慮が必要だと思います。