発達障害を抱えるお子さんや成人の方々にとって双方共に欠かせないのが「心理学」と精神医学です。精神医学だけでも判断や、診断はできませんし、心理学だけでも判断は出来ても法律上、診断は出来ません。ですので心理学の専門家と精神医学の専門家が其々の役割を果たして、やっと其々の方々が「どうして苦しんでる」か、また「何故、勉強が出来ない」など論理的な数値から、また客観的なアドバイスが出来る様になります。
心理学と一言で口にしても実は、かなりの種類(分野)に分かれています。まず大きく分けて「実践心理学系」と「教育心理学系」に分かれます。また、その中で私共が詳しく理解していなくてはいけないのは、教育学系に属する発達心理学、そして精神医学に属する臨床心理学です。医療従事者は、該当する方々に対して臨床心理士に検査を依頼します。そして、其々の被験者からの検査結果から医療従事者が正式に判断なり、診断をします。つまり、どちらかが抜けてもアドバイス、指導、またお子さんの発達障害によっては「海外留学で支援」という選択肢も入れなければならない場合もあります。海外留学は確かに日本と比べお費用が掛かります。
ですが残念な事に日本で支援が受けられないお子さんが沢山存在しているのも確かで、行政が何とかしてくれないのなら自身でアクションを起こさなければいけない。これが現実です。少なくとも私共が10年以上に渡り発達障害を抱える、お子さんや、成人の方に耳を傾け、どの選択が其々の方々にとってベストな方法か試行錯誤の上で判断します。
特に発達障碍児にとっては日本では、その支援に限度があるのも事実で海外のみの支援に頼らなければならない現実もあります。例えば当研究所でも行っているWISC、WAIS検査で、かなりの確率で何が得意で何が苦手で、何が苦手、また性格も把握できます。そして、その結果を基に、様々なケースの解決へと繋いでいきます。医療だけでも成り立たないですし、教育だけでも成り立たないですし、心理学だけでも成り立ちません。前述の3分野の専門家が揃って初めて成り立つのが当研究所の強みでもあって、日本には存在しない機関です。