感覚過敏=発達障害というわけではないのですが、発達障害の人の中には感覚過敏の特性を持つ人が多いと言われています。

発達も感覚も個人差が大きく、周囲からするとわかりにくいため、本人の努力や我慢が足りないと誤解されがちです。

高松市の中学校が聴覚過敏の女生徒の訴えをきっかけに、体育祭の全競技でピストルの使用をやめ、笛に代えることにしました。

しかし、この女生徒の願いが実現するまでには実に1年もの時間がかかったのです。

当初、女生徒は教頭らに「ピストルではなく笛に代えてほしい」と直接伝えましたが、学校側に「陸上競技はピストルが一般的」「聞こえなくてフライングするかもしれない」などと返され、要望は受け入れられませんでした。

女生徒は幼い頃から破裂音が怖く、雷や花火の音が響くと動悸がして、不安感に襲われました。

中学一年生の体育祭でスターターピストルの音にパニックになったことから、翌年の体育祭前に上記のような訴えをしましたが、適切な対応をとってもらうことはできませんでした。

結局体育祭では6競技でピストルが使われ、その間女生徒はずっと一人でみんなから離れて耳を塞いで過ごしていたそうです。

当然このような状態では体育祭を楽しむことはできませんでした。

他にもピストルの音を怖いと思う生徒がいたという話を聞いた少女は、教頭に何度話しても理解が得られなかったこともあり、県の障害福祉相談所の職員に手紙を書きました。

こうした行動の結果、ようやく学校側も動き、三年生の体育祭でピストルではなく笛が使われるようになったのです。

聴覚過敏の人向けにデザインされたマークが少しずつ浸透し始めていたりするものの、まだ理解が広がっているとは言えないのが実情です。

このマークができるきっかけも、防音イヤーマフを使用する聴覚過敏の息子を持つ保護者が、居合わせた人に「音楽を聴かせず会話をしなさい」と言われたことをツイッターでつぶやき、「防音イヤーマフへの理解が広まってほしい」と訴えたことでした。

感覚過敏と一口に言っても種類はさまざまで、聴覚、視覚、触覚、嗅覚、味覚などがあります。

感覚に関することは当事者でないと真には理解できないことではありますが、そのつらさを想像し、理解に努め、できる限りの配慮をしてあげられる社会でありたいものです。

知らないことが原因で一般的な考えや価値観を押し付け、当事者の苦しみをより大きくしてしまう場合もあるかと思いますので、マークなどで周知が進むのはとてもよいことだと思います。

東京パラリンピックを来年に控え、さまざまな障害を持つ人々の活躍が期待されますが、それを応援する人々の間にも障害に関する理解が広がり、深まっていくことを期待します。

イギリスでもロンドンパラリンピック以降、障害者への理解が進んでいるということですし、日本も同様に多様性を認める社会へと変わっていければと思います。

とはいえ、発達障害を始めとしたさまざまな障害への理解がまだあまり進んでいない日本では、生きづらさを抱えるお子さんも多いのではないでしょうか。

海外では発達障害への理解や配慮が日本よりも進んでいるので、今よりもっと自分らしく過ごせる可能性があります。

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