今回は、不登校、引きこもりの原因、きっかけについて記載します。端的に言うとすれば原因は多数あります。成績不振、きょうだいが学校を辞めた、体調不良≒発達障害、進学、受験、引っ越し。そして今多いのは部活動を辞めたお子さん達です。このように多数の原因があげられますが原因を探っていくと特定の出来事に思い当たる事があります。しかし、それは原因ではなくきっかけの一つに過ぎません。「これ」と原因が見つかることは余り見受けられないと言うことです。要するに原因ははっきりしないというのが実情です。比較的簡単な事例から言えるのは御本人が病気(頭痛、下痢、お腹の痛みなど)を訴えている場合です。医療機関にて受診し、何もなければ心因性と判断が出来ます。そしてWISCなどの検査を実施すると発達障害の傾向があり、不登校などは二次障害として診断が出来ます。不登校は長く続くと引きこもりと移行すると前回の日々のブログにて記載しました。もしお子さんが不登校の兆候が見受けられる場合は躊躇なく検査を受ける事によって有益になる事を御理解頂きたく思います。学校との相性が合わない場合も多いです。その場合は、遠慮せずにトコトン学校との対話をされるべきかと思います。また御本人の性格による不登校も良く見受けられます。例えばお子さんが「引っ込み思案」でもそれだけで不登校になることはありません。本人のせいにしていては解決しません。そのような場合では性格に合わせた対応をしなければいけません。良く当研究所にて聞かれる事の一つとして「きょうだい共に不登校 その場合は遺伝か否か」というお話です。結論から述べますと遺伝ではありません。ですが生活環境の影響が考えられます。会話が少なく立ち直れるきっかけがない環境では、引きこもりになりやすいと言えます。また、心理的要素から述べます。こちらも結論から述べますと、悩むポイントは1人1人全く異なります。周囲が思いがけない事柄も多いでしょう。不登校児に際しては「不登校」という枠に当てはめて考えない事です。これはどのお子さんにも言える事ですが、お子さんに接する時の原則で一般論や固定概念に当てはめて考えないということです。ニュース、新聞で言われていることは、あくまで一般論です。参考にはなるかも知れませんが誰にでも当てはまる事ではありません。一般論は参考程度にとどめ、それよりも御本人の話を聞く事を優先すべきです。以外な理由があるかもしれません。前回でも不登校から引きこもりに移行する確率は3割と記載しました。その3割に入らない為に、現在前述の様な様々な対応が必要となります。1番懸念事項となるのは保護者の方々の「無理解」です。最初は軽い不安や反発でも対話や理解が足らないと、お子さん達の悩みは確実に深まります。失望が絶望に変わり心理的に立ち直れなくなります。要するに原因を探し始め、続けていても、きりがないと言うことです。ここで1番心配なのは、対話が少なくなり独りよがり考え方になってしまい極端になってしまうことです。敢えて表現として用語を使うとすれば。恐怖、怒り、絶望です。少しでもお子さんに前述の様な体調不良が続く場合は躊躇せずに検査をされることをお勧めします。一般社団法人加藤永江教育研究所では様々な検査を丁寧に行い、医師と検査士によって、其々のお子さん達の成長を見守って頼れる相談の機関でありたいと思います。次回は身体的要因について記載します。

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