似たような印象を抱きがちな、不登校と引きこもりですが、考え方の傾向や悩んでいることが違います。

外出できないという行動面では共通していますが、心理面は異なるのです。

不登校は学校に行きたくないという明確な意志があり、その理由を本人が自覚している場合もあります。

一方、引きこもりの場合、なぜ外出できないのか自分でもわからなかったり、漠然とした不安があって外出できなかったりします。

不登校は、ストレスの原因が解消するなど、何かのきっかけで改善して登校できるようになることがあります。

しかし、引きこもりの場合は長期化することが多く、原因らしきことが解消してもなぜか外出できないことが続く傾向にあります。

外出することや他者とのコミュニケーションに不安や恐怖を感じている点は共通していて、改善したいとは思っています。

子供が家に閉じこもり、あまり会話をしなくなると、周囲は本人の考えや悩みを理解できなくなっていきますが、会話をしないまま、一方的にアドバイスをすると、本人の反発を招きます。

必要なのは助言ではなく理解であり、保護者の希望や理想を押し付けたり、むやみに叱ったりせず、まずは心配していることを伝えましょう。

その上で、本人の考えや目標、悩みを聞いて理解するように努めることが大切です。

不登校や引きこもりは、発達障害の二次障害として起きることがあります。

発達障害の場合、言動や考え方に偏りがあり、他の子供より目立ちやすいため、トラブルを起こしたり、巻き込まれたりすることがあります。

発達の遅れがあるために周りの子と同じように勉強や運動ができずに自信を失ったり、からかわれてケンカになったりすることも多く、それが原因で学校不信になり、登校を渋るようになります。

こういった場合は、家族や教師が発達障害を理解して、周囲にも理解を求めれば、状態は改善していきます。

言動が目立つ原因やその対処法を周知することで子供同士の衝突は減るので、トラブルも減り、本人もまた学校に行きやすくなります。

また、不登校や引きこもりに悩んで医療機関を受診し、うつ病や統合失調症、強迫性障害などと診断されることもあります。

病気の症状のひとつとして不登校や引きこもりに陥っている場合があるのです。

外出できないという点では、他の不登校や引きこもりと変わりがないため、本人も周囲も病気とは気づかないことも多く、注意が必要です。

こうした場合は病気への対応を優先することで、不登校や引きこもりも改善が図れます。

外出できないということで同じように捉えがちですが、原因などはさまざまで、対処法も異なってきます。

本人と対話をして理解することに努めるのは共通の方法ですが、原因は発達障害や精神疾患、それ以外など、それぞれ異なります。

必要と感じたら医療機関を受診して相談してみることも大事です。

発達障害の場合は先に述べたような対処法で効果が得られない場合、転校や海外留学という方法もあります。

海外では日本に比べて発達障害への理解やサポートが進んでおり、子供の多様性を認める教育を行っています。

不登校や引きこもりが長期化する前に、海外のボーディングスクールへの留学など、何らかのきっかけを与えてあげることも大切なのではないでしょうか。

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