海外全寮制学校(ボーディングスクール)とは?
海外全寮制学校(ボーディングスクール)とは寄宿舎を設けた中等教育学校のことです。欧米では上流階級の子弟のほとんどが、親元を離れて全寮制学校で学んでいます。学校の敷地はとても広く、その中で学生は寮生活を送りながら学業のみならず、スポーツや芸術を始め、地域のボランティア活動など様々な経験を積むことができます。先生方やその家族も同じ敷地内に住んでいることが多く、24時間学生の生活をサポートしています。
将来、国を担うエリート育成の場でもある全寮制学校
海外全寮制学校(ボーディングスクール)は、規律や教養を身につけ、自立を促す教育のみならず、将来、国を担うエリートの育成の場でもあり、卒業生の多くは世界各国の一流大学へ進学しています。全寮制学校の発祥の地でもあるイギリスでは、真の国際人として活躍できる総合能力を備えた人材を多く生み出している由緒正しいパブリックスクールが数多くあります。スイスを始めとするヨーロッパのほとんどの海外全寮制学校 (ボーディングスクール)が外国人学生の多いインターナショナルスクールとなっており、世界中から集まる子どもたちが国籍に関係なく、平和で自由な雰囲気の勉強できる環境の中で共同生活を送っています。
海外全寮制学校(ボーディングスクール)の歴史
ボーディングスクールはイギリスのパブリックスクールが発祥です。これらの学校の多くがオックスフォード大学やケンブリッジ大学への進学者を育成していることから、エリート養成の教育が中心と考えられがちですが、ボーディングとは本来寄宿生活や下宿を意味し、ボーディングスクールは寄宿学校のことを指します。親元を離れて団体生活を送る中で心身ともに鍛えられ、学業の面はもちろんのこと、日々の生活においても規則正しい生活指導が行われます。
こうした実践を模範とした学校が1700年代頃からアメリカ、カナダ、オーストラリアなどにも普及していきました。アメリカの上流階級の子弟の大半は親元を離れ、ボーディングスクールで学んでいます。アメリカのボーディングスクールは将来アメリカをリードするエリート養成校となっており、多くはボーディングスクール卒業後、超一流大学へ進学しています。各ボーディングスクールの敷地は広く、授業は少人数制でディスカッションを中心とした内容となります。
スイスにも多数のボーディングスクールがあり、世界各地から生徒が集まっています。主にアメリカ式のカリキュラムを採用しているところが多いですが、中にはイギリス式の学校やイギリス式とアメリカ式の両者を取り入れている学校もあります。スイス在住の国際機関(国連、WHO、WTOなど)が多く集まるジュネーブにはこれら国際機関の大使や職員の子供たちも多く通っています。日本でも近年ではこのような環境で自分の子供を育てたいと考える親が増えており、子供を欧米のボーディングスクールに留学させるケースも年々増加しています。